香り:快適な暮らしに必要な「目に見えないインテリア」(2)
インテリアといえば、内装材や家具のデザイン、色、素材に意識を向けがちではないでしょうか。もちろん、それらも大切な要素ですが、仕上げに重要なのが「目に見えないインテリア」です。
前回は、日々の快適な暮らしに大切な「目に見えないインテリア」として、音に関するお話をしました。今回は「香り」にフォーカスして、暮らしを豊かにするアイデアを考えてみたいと思います。
1. 清潔な環境づくりでニオイを溜めない
お風呂やトイレ、キッチンなどの水回りはとくに汚れがたまると不快なニオイが発生します。日ごろから清潔にして、ニオイが溜まらないようにしましょう。汚れてからの掃除は大変です。歯磨き後に洗面台をふき取る、毎朝起きたらトイレするなど習慣にして、ササっと掃除をするようにしてみてください。
また生ごみをコンポストにいれて、肥料をつくるなど再利用するのもおすすめです。大きなコンポストを置くスペースがない方でも、室内にも置けるコンパクトサイズのものも販売されています。乾燥タイプを使えば、虫がわきにくくニオイを防いだエコ生活ができますよ。
2. 内装材で不快なニオイを除去
日々の生活で発生するニオイは、ひとつだけではなくいくつも重なる「複合臭」です。これらのニオイ成分を吸着する内装材を使い、ニオイを気にしないお部屋づくりが可能です。それらの内装材には、珪藻土や脱臭機能のある壁紙・タイルなどがあります。また備長炭も消臭効果があることが知られています。カゴに入れて玄関やトイレに置けば、すてきなインテリアアイテムとして、ニオイ対策ができますよ。
脱臭効果の高い内装材は、室内の有害物質も吸着してくれるものが多く、健康的な住まいづくりをサポートしてくれます。無添加住宅で使用する内装材「しっくい」も、シックハウスの原因といわれるホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(トルエン・キシレンなど)を吸着・分解する性能があります。
3. ルームフレグランスで好きな香りを楽しむ
不快なニオイを取り除いたら、好きな香りを楽しんでみましょう。お香・アロマオイル・デフューザー・ルームスプレーなどで、お部屋に香りをプラス。
ヒノキやサンダルウッドなど、森をイメージする香りはリラックス効果があり、柑橘系の香りならリフレッシュできるでしょう。時間帯や過ごし方にあわせて、お好きな香りを選んでくださいね。
まとめ
香りは目に見えませんが、そこで暮らす人の気持ちや体調にも作用する要素です。上手に香りをコントロールして、心地よい暮らしを送りましょう。