「エシカル」とは?言葉の意味と私たちにできること
オーガニック、ロハス、サステナブル……。
環境に優しく、健康的な暮らしに関わりがある言葉はたくさんありますが、最近また新たに「エシカル」というキーワードをよく聞きます。
ではいったい、どのような意味があるのでしょうか?今日は、エシカルについて考えてみたいと思います。
1. エシカルとは?
エシカル(ethical)は英語で「倫理的な」という意味があります。
ここ数年、エシカルコスメ・エシカルフード・エシカルファッションを選択し、「エシカル消費・倫理的消費」をしましょうという取り組みが、ますます盛んになってきました。
エシカル消費とは、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の12番目のゴール「つくる責任 つかう責任」に関わる考え方・取り組みのひとつです。
消費者庁では「消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。」と定義しています。
「マイバッグの持参」「フェアトレード商品を選ぶ」「食品ロスを減らし、地域の食材を利用する」なども、エシカルな消費活動と言えます。
2. サステナブルとの違いは?
エシカルと同様によく聞くのが「サステナブル(sustainable)=持続可能な」という言葉。
これは、自然環境の保護だけでなく、地球上で暮らす人々の権利や平等性・公正性も含めて、人類社会の問題を解決していこうという目標を指しています。
エシカルな消費は、サステナブルな社会の実現につながる行動の一つです。
3. 私たちができること
エシカル消費をするために、私たちができることは難しくありません。
まずは何か物やサービスを購入するときに、「立ち止まって考える」ことが大切です。この商品は不当な労働条件の元で作られた物ではないだろうか、動物実験を行われていないだろうか、自然環境に良くない影響を与えていないだろうかと、考えてみましょう。
目安になる指標もあります。
・国際フェアトレード認証:不当に安価な賃金・児童労働などによる生産物ではなく、公平条件で取引されていることを認証する制度。
・リーピングバニー認証:化粧品や日用品を対象とした、動物実験を行っていないことを認証する制度。
また「食品ロス」を削減するために、すぐに食べるものは消費期限の近い物から購入する、買いすぎないといったこともエシカル消費です。
まとめ
エシカル消費は法律で決められたルールではなく、人々の思いやりの気持ちで行う行動です。自然環境、人権、地域社会にとってやさしい選択をすることで、私たち自身も住みやすい環境を持続することができるのではないでしょうか。
小さなことから、エシカル消費を始めてみませんか?