【無添加住宅】柿渋のパワーで老化しない家!?
無添加住宅では、柿渋(かきしぶ)を塗料に使っています。
環境にやさしく住宅の老化を防ぐ天然塗料の柿渋は、古くから日本で万能民間薬として活用されてきました。今日は「防水」「防虫」「防腐」「消臭」と、さまざまな効用のある柿渋の秘密に迫ってみたいと思います。
若返りのパワーもあると言われる、柿渋!いったい、どんな魅力が隠されているのでしょうか?
1. 柿渋とは?古くから使われた天然の薬
「柿渋」はその名が示す通り、渋柿から採取する天然のエキスです。
青いうちに収穫した渋柿の果汁をしぼり、発酵熟成させて作られます。昔から塗料・染料あるいは万能民間薬として、やけど・しもやけ・二日酔い防止・毒消しなどに使われていました。
最近では、柿渋の抗ウィルス作用も話題となったので、記憶に新しい方もいるでしょう。柿渋は古くは平安時代から活用されていたと言われ、虫さされなどの身近なものから高血圧や脳卒中、歯周病予防などの薬としても服用されていたそうです。
2. 柿渋の持つパワーとは?
そんな柿渋パワーは、主成分の「柿渋タンニン」が、もたらしてくれます。
タンニンはポリフェノールの一種で、多くの植物に含まれる成分で、「防水」「防虫」「防腐」「消臭」などさまざまな効果があります。防水・防腐効果は現代のように化学的な材料がない時代から、うちわや和傘などにも使われてきました。
また柿渋タンニンには、シックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒドを吸着し、中和すると言われており、健やかな室内環境を守ってくれる塗料となります。現在では国の重要文化財などにも使われているそうです。
3. 老化予防によい柿渋
タンニンは、老化の原因である活性酵素で酸化されたタンパク質を取り除いてくれる健康飲料となります。
お茶にも含まれていると言われますが、それはお茶に含まれるカテキンが時間を経て結合した複雑な化合物になってタンニンと称されています。またタンニンは血中の悪玉コレステロールを減少させるだけでなく、柿渋には、ビタミン・食物繊維・ミネラルなどの栄養素がたくさん含まれています。
柿渋はお肌の老化を防ぎ、消臭効果で加齢臭にも効果テキメンなのだそう。老化防止にも役立つ柿渋は、住まいの老化も防いでくれそうですね。
まとめ
無添加住宅では、住む人の健康を守り、よりよい暮らしをサポートするために素材すべてにこだわっています。塗料も、そのひとつです。お客さまの安心と安全のために、塗料もまた健やかな暮らしを支える大切な材料として考え、天然の柿渋を使っています。