いますぐ始めたい!「食品ロス」をなくす取り組み
「食品ロス」「フードロス」という言葉を聞いたことはありますか?
農林水産省や消費者庁など、国の機関でも協力を呼びかけられている、食品ロスをなくすための取り組み。2030年の実現を目指し、国連で採択された「持続可能な開発目標=SDGs(エス・ディー・ジーズ)」の中でも、解決すべき問題のひとつとして挙げられています。
1. 「食品ロス」とは?
「食品ロス」とは、また食べれれるのに捨てられてしまう食品のこと。
なんと、日本の食品ロスは、世界中で飢餓に苦しむ人たちへの食糧援助量の1.4倍に相当します。それほど莫大な廃棄食料ですが、国民1人あたりに置き換えるとどれくらいでしょうか。
実は「お茶碗 約1杯分」です。この量が多いと感じるか、たったそれだけと思うかは人それぞれだと思います。しかし、その「お茶碗 約1杯分」の食糧が世界を救う1歩になるのです。
2. 冷蔵庫の使い切りを意識して
「お茶碗一杯」の食品を無駄にしないために、私たち一人ひとりが日々の暮らしの中でできることからスタート!
まずは冷蔵庫の使い切りを心がけることから始めてみましょう。今、冷蔵庫にどれくらいの食材がどれだけ入っているか、ご存知でしょうか。多くの方が、はっきりと言えないのではないかと思います。
知らない間に消費期限・賞味期限の切れてしまった食材、安売りでついつい買ってしまったものの食べきれなかったもの。心がけひとつでなくせる「もったいない」が、隠れているかもしれません。
必要なものを必要なだけ。今すぐ冷蔵庫をチェックして、明日のお買い物から気を付けてみてくださいね。節約にもつながりますよ。
3. 「フードバンク」などの取り組みに参加してみる
いただきものや、買いすぎてしまったセット販売の食品。日常の食材は意識していても、思いがけないことで無駄を生み出してしまうこともありますよね。
そんなときは、食品寄贈の取り組み「フードバンク」を利用してみてはいかがでしょうか。
フードバンクとは、印字ミスや包装が壊れるなど流通に出せない食品を企業から寄贈してもらい、食品を必要としている施設・団体・困窮世帯へ提供する活動のことです。食べ物を使った社会貢献のひとつとして、注目されている活動です。
フードバンクの取り組みをしている団体の中には、個人からの寄贈を受け付けているところもあります。「もったいない」をなくし、より多くの人が笑顔で暮らせる世界のためにできることから始めましょう!
まとめ
環境や社会問題への取り組みと聞くと、なんだか難しいもののように感じられます。でも実は、毎日の暮らしの中でほんの少しだけ意識することで、大きな変化を生み出すことができるんです。
食品ロスをなくす取り組みも、一人ひとりの小さな心がけが、たくさんの幸せを生む一歩になります。まずは知ることからスタートして、小さな一歩をいっしょに踏み出しましょう!