お香の力でリラックス。疲れが出やすい梅雨の時期にしっかりからだを休めましょう
梅雨のころは、気候が不安定になり気温もあがったりさがったり。4月、5月の新生活のあわただしさもひと段落し、疲れが一気に出やすくなります。
低気圧の影響で体調を崩す方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは、できるだけ無理をせずゆっくり休むことが一番です。
お香には安らげる効果があると言われています。長時間の休息をとることができない方も、1本の線香が焚き終わる間だけでも、静かに心を整えれば疲れが少しは癒されるかもしれません。心地よい香りに包まれて、リラックスしませんか?
1. 日本におけるお香の歴史
古い歴史を持つ「お香」。日本には今からおよそ1400年ほど前に伝わりました。時は奈良時代、淡路島に漂着したものが始まりであると「日本書紀」に記されているそうです。
仏教の伝来とともに発展したお香ですが、時代の流れとともに、その使い方や目的は変化していきました。平安時代になると貴族たちがより優美な香りを求めて、香料と調合し衣類に香りをうつしたり、「薫物合せ」と呼ばれる遊びに夢中になりました。
武家の時代となっても、形を変えながら人々に親しまれた香。現代では、人々はリラックスやインテリアアイテムのひとつとして、暮らしの中に取り入れています。
2. 気軽に楽しむお香のかたち
ひとことで「香」と言っても、さまざまな形状があります。
手軽に楽しむには、直接火をつけるものがおすすめです。スティック型、コーン型、渦巻き型などがあり、香立てや皿を使います。煙とともに部屋全体に香りが広がり、心地よさに包まれることができるでしょう。
持ち歩きのできる「香袋(こうぶくろ)」や、直接肌につけてほのかな香りを楽しむ「練香(ねりこう)」も近年人気が出てきました。
3. リラックス効果の高い香り
伝統的な和の香りだけでなく、さまざまに着香されたお香が用意されています。シダーウッドやラベンダーに香りづけされたものは、副交感神経を働かせてリラックスする効果があるでしょう。
お寺で焚かれることも多く、どこか懐かしい気持ちを呼び覚ます「ビャクダン」の香りも寛げる香りのひとつです。ヒノキやユズなど、日本独特の香りがつけられたお香も、多くの方に好まれます。
日本だけでなく、世界中で多くの魅力的なお香が作られています。アロマの本場イギリスだけでなく、アメリカ、アジア各地の特徴を生かしたお香を楽しむのも面白いですね。
※香りはひとぞれぞれの好みがあります。また煙などによるアレルギー反応が起こることもありますので、ご注意ください。
まとめ
外に出るのも面倒に感じる雨の日。おうちでのんびりと煙が広がる様子を眺めて、ぼんやりするのも贅沢な過ごし方かもしれません。
すこしだけ肩の力を抜いて、ゆったりと香りに包まれてみてくださいね。