“サスティナブル”は家具選びの決め手のひとつ
「サスティナブル」という言葉をよく耳にし、日々の暮らしでも意識する方も増えてきました。サスティナブルとは「sustainable=持続可能な」と言う意味があります。
自然環境の保護だけでなく、地球上で暮らす人々の権利や平等性・公正性も含めて、人類社会の問題を解決していこうという目標を指しています。無添加住宅でも、人々の健康的な暮らしや環境への配慮をした素材を使用するなど、サスティナブルな取り組みをしています。
これからの時代、ひとりひとりの意識だけでなく企業の取り組みも大きな役割を担っていくでしょう。住宅だけでなく、そこで暮らすために必要な家具もサスティナブルなものを選びたいですよね。今回は国内の家具メーカーの取り組みをご紹介したいと思います。
1. ゴミを減らし 森林保全に貢献する
日本は国土の約70%が森林と言う、森林大国です。しかしこの豊かな資源を活用できていないという大きな課題を背負っています。森林資源を無駄なく使う家具作りを行っている企業も増えてきました。廃材をボイラーの燃料にして工場を稼働させる、苗木を育て森に還すなど材料を生かし切る取り組みなどがあげられます。
またソファの張地など、できるだけ無駄のないように型どりし、それでも余ってしまう生地はエコバッグにするなど、ゴミを減らす努力をしている企業もあります。
2. 人材育成に力を入れる
家具製作には、熟練した技術を必要とする工程がたくさんあります。機械化が進んだとは言え、職人の技術力は製品の質に大きく影響します。日本では「技能士」と言う国家資格制度があり、家具製作に関わる部門は「家具手加工作業」「家具機械加工作業」「いす張り作業」の3つ。
このような資格取得のサポートをはじめ、企業自ら木工学校を運営し、社員採用するなどの教育体系を整え技術者がやりがいを持ち、確かなスキルを身に着けて働ける場所を提供する例もたくさん見られます。
3. 循環型社会
ゴミを減らすことはサスティナブルな社会活動において大きな課題のひとつです。現在では次にあげる「5R」の取り組みが必要とされていますが、すべてご存知でしょうか?
1:Reduse (リデュース) ゴミの発生を減らす
2:Reuse (リユース) 繰り返し使う
3:Recycle (リサイクル) 再び使える材料に戻す エネルギーとして活用する
4:Refuse (リフューズ) ゴミのもとになるものを買わない もらわない
5:Repair (リペア) 修理をして繰り返し使う
家具を購入する際は使い捨てではなく、できるだけ長く使えるものを検討することが多いでしょう。椅子やソファの張地を交換する、木部の補修や塗装のし直しができるなど、メンテナンスをして世代を超えて愛される家具を選んでいきたいですね。
また、最近では「家具リース」も増えています。オフィス家具などだけではなく、一般家庭でも利用できるサービスもあります。転勤が多い、短期間だけの利用など一時的に家具が欲しいときには、安価なものを「とりあえず」で購入するのではなく、家具リースサービスを使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
企業の取り組みは、公式サイトなどで詳しく解説されています。気になる家具があったら、一度そのメーカーがどのような活動や取り組みをしているのかを覗いてみてください。素敵な家具が自然環境や社会の力になっていることを知れば、より愛着がわくかもしれませんね。