クリスマスに人気のシュトレン!その魅力にせまる!
クリスマスが近づくと、街ではツリーやイルミネーションが輝くこの季節。いち早く、クリスマスケーキを予約して、楽しみに待っている方も多いことと思います。
ここのところ、ケーキに追いつくほど大人気なのが「シュトレン」です。粉砂糖がまぶされた真っ白なパンですが、一体いつからこんなに愛されるようになったかご存知ですか。
今日はドイツ生まれのシュトレンについて、探ってみたいと思います。
1. ドイツの歴史あるパン
シュトレンは、洋酒に漬けたドライフルーツやナッツを混ぜ込んだバターたっぷりのパンのこと。表面にバターを塗り、グラニュー糖と粉砂糖をかけ、1ヶ月以上熟成させてつくられます。レシピや名称もさまざま。またその起源は諸説あり、一般的にはドイツ・ドレスデンが発祥とされています。「ドレスドナー・クリストシュトレン」は、ドレスデンとその近郊地域でのみ作ることを許されているそうです。
2. 日本で作られたのは〇〇年前?
もとはドイツでクリスマスイブの4週間前から始まる「アドヴェント(待降節)」に、少しずつ切り分けて食べられていたシュトレン。日本で作られるようになったのは、1969年。今から50年以上前のことです。現在でも福岡県で和洋菓子を製造販売している「千鳥屋」がドイツからレシピを持ち帰ったのがはじまり。
千鳥屋でもレシピを知る人は代々一人。門外不出のレシピとなっているそうです。熱意を持ってドイツに渡った千鳥屋の職人が修行の末に手に入れた、ドイツ正統派のシュトレンのレシピ。ぜひ一度味わってみたいものですね。
3. 流行したのは最近のこと
日本でのクリスマスと言えば、ショートケーキやブッシュドノエルなどのケーキが主流。もちろん今でも、多くの人々がクリスマスケーキを求めて行列をなします。1ヶ月以上も前から予約するのも当たり前かもしれません。ではいつからシュトレンがクリスマスの顔の1つになったのでしょうか?
前述のとおり、日本に到来したのは50年以上前のことでした。しかしシュトレンが日本のクリスマスの定番になったのは、2014年の青山パン祭の食べ比べがきっかけでした。なんとまだブームになって10年経っていないぐらい。これからも長く、広く愛され続けるクリスマスの定番となってほしいですね。
まとめ
クリスマスは煌めく街のイルミネーションや贈り物など、楽しみがたくさんあります。おしゃれをしてディナーを楽しむ方もいらっしゃるかもしれません。
今年はシュトレンを、クリスマスの楽しみの1つに加えてみるのはいかがでしょうか?