ガレージハウスとは、住宅とガレージが一体化している住宅のことをいいます。車を趣味にしている人は、車のメンテナンスが行えるガレージスペースは憧れであり、建売住宅ではガレージハウスが販売されていないため、注文住宅で長年の夢を実現する人も多いです。

実際に、この記事をご覧になられている方も、ガレージハウスを検討していることでしょう。しかし、気になるのは予算です。この記事では、ガレージハウスがいくらで建てられるかをご紹介します。ぜひ、注文住宅でガレージハウスを検討する際にお役立てください。

ガレージハウスはいくらで建てられる？

木造住宅のガレージハウスの場合は、坪単価で約60～80万円の費用がかかります。建築工法や土地の条件によっても変わりますが、ガレージには最低でも5坪程度は必要です。そのため、ガレージハウスを建てる場合は、300～400万円程度が追加費用でかかるとイメージしておくと良いでしょう。

ガレージハウスのメリット

坪単価が高いガレージハウスですが、実際に建てる方は多いです。なぜ、多くの方はガレージハウスを選ぶのでしょうか？ここでは、ガレージハウスのメリットをご紹介します。

愛車が雨風にさらされる心配がない

ビルドインガレージを採用すれば、雨風をしのぐことができます。車が汚れる心配はありません。台風の日に、強風で物が飛んできて愛車に傷がつく被害も少なくありません。しかし、このような天災による被害を大幅に防ぐことができるのがガレージハウスの魅力です。

乗り降りや荷物の出し入れがラク

住宅と駐車場が離れていると、悪天候の日に車まで行くのが大変ですが、ビルドインガレージであれば、雨風の影響を受けることなく車の乗り降りができます。また、リビングと直結した間取りにしておけば、荷物の出し入れがラクです。

固定資産税が安くなる

ガレージハウスの場合、延床面積1/5未満であれば、固定資産税の緩和措置が受けられます。緩和措置を受けることで、毎年支払う固定資産税を安く抑えることができるのです。そのため、広い土地を所有している場合は、大きな節税効果が見込めます。

趣味の部屋を持つことができる

愛車をゆっくりと眺められる趣味の部屋が持てることが、ガレージハウスの最大の魅力です。車が好きな人だと、休日は趣味の部屋にしたビルドインガレージで1日を過ごす人もいます。一戸建ての駐車場でも車をいじることはできますが、他人の目が気になることもあるでしょう。しかし、趣味の部屋のビルドインガレージであれば、他人の目を気にせず、車をいじることができます。

ガレージハウスのデメリット

次に、ガレージハウスのデメリットをご紹介します。

1階の居住スペースが削られる

建物の1階の大部分をガレージが占めることになり、居住スペースが削られるので、住みづらい家にならないように、間取り設計を入念にする必要があります。1階をビルドインガレージにして、2階・3階を居住スペースにする人もいますが、老後の生活を見据えた間取りプランを考えるようにすることをおすすめします。

騒音・換気対策を行う必要がある

ガレージハウスは、構造上の関係で車の排気ガスが住宅内に入り込んでしまうため、換気対策を考えなければいけません。また、騒音が気になることもあります。そのため、両親や子供の寝室は、ガレージハウスから話した場所に設けた方が良いです。

住宅の強度に工夫をしなければいけない

1階に開口部を広くとる必要があるため、ビルドインガレージの建物は耐震強度が大幅に劣ります。直下型地震の大きな揺れが発生した場合は、ビルドインガレージから圧壊し倒壊します。そのため、ビルドインガレージを建築する場合は耐震診断をしたり、補強工事をしなければいけません。

住宅完成後は台数を増やすことができない

自動車を買い替える人は多いです。また、車を趣味にしている人であれば、複数台の自動車を保有することもあるでしょう。しかし、ガレージハウスを建ててしまうと、台数を増やすことができません。また、車の大きさを変えるとガレージに入らなくなることもあるでしょう。それを踏まえた上で、ガレージハウスを建ててください。

まとめ

この記事では、ガレージハウスがいくらで建てられるかを解説しました。ガレージハウスは建築費用が高くなりますが、愛車を楽しめる空間を手に入れることができたり、雨風から愛車を守ることができます。

思い立ったら、自動車のお手入れを楽しめるガレージハウスは、何よりもワクワクできるでしょう。しかし、ガレージハウスを建てる場合は注意点もあるので、それらを踏まえて検討をしてみてください。

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