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無添加住宅の漆喰の家はウイルスに効果を発揮!漆喰の魅力とは?

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、ウイルスに関心を寄せる方が増えました。その結果、さまざまな壁材の中でも「漆喰」に再注目が集まっているのです。漆喰は、pHが高く強アルカリ性のため、病気の原因となるカビや細菌、ウイルスまで分解する性能を持っています。この記事では、そのような魅力ある漆喰について解説します。ぜひ、漆喰を検討されている方は、この記事を参考にしてみてください。

無添加住宅で使用している漆喰とは

まずは、無添加住宅で使用している漆喰についてご紹介します。

そもそも「漆喰」とは

漆喰は、消石灰に糊を加えて、水で練り上げた塗材のことをいいます。多孔質の表面をしており、調湿性能・吸着性能・抗菌性能に優れている塗材です。

 

最初に漆喰を使用したのは、日本伝統の城壁です。防火目的で使用されました。漆喰の壁は、意匠性の良さから、江戸時代から神社仏閣や富裕層の町民に広がっていき、現在に至っています。

漆喰の種類

昔から使用されていた漆喰は、細かく5種類に分類することができます。

 

1. 本漆喰
消石灰・麻すさ・海藻のりと水を加えて作られます。ひび割れが発生しやすく、塗りにくいという欠点がありますが耐久性に優れています。

 

2. 土佐漆喰
消石灰に発酵させた藁と水を加えて、熟成させて作られます。耐水性に優れており、雨の多い高知県で昔から使用されている漆喰です。

 

3. 琉球漆喰
生石灰と藁と水を加えて作られます。沖縄では、赤瓦屋根の瓦止めとして使用されています。粘り気があり、耐久性がある漆喰です。

 

4. 既調合漆喰
漆喰メーカーが製造している漆喰製品のことを総称して「既調合漆喰」と呼びます。近頃は、自分で練る必要のないペーストタイプの漆喰製品も登場しています。

 

5. 漆喰関連製品
海外製の消石灰を使用した塗材のことを「漆喰関連製品」と呼びます。

漆喰は塗り方もさまざま

漆喰の魅力は芸術性です。左官職人が漆喰を塗っていきますが、鍛え上げられた技術力で滑らかな壁に仕上げることも、模様を付けることも自由自在。

左官職人が画家のようにコテを使用して塗っていきます。いろいろな素材を混ぜ合わすこともできるので、オリジナリティ溢れる壁に仕上げてもらうこともできます。

無添加住宅で使用する漆喰の8つの効果

次に、無添加住宅で使用される漆喰の効果についてご紹介します。

調湿性能

漆喰には細かい穴が開いていますが、多孔質な表面で湿気をコントロールできます。湿気の高い場合は余分な水分を吸収して、湿度が低い場合は水分を放出するという調湿性能を持っているのです。そのため、漆喰は「呼吸する壁」とも呼ばれています。

吸着性能

珪藻土は、別名「呼吸する壁」と呼ばれる素材です。吸着性能を持っており、シックハウス症候群の原因となる代表的な化学物質であるホルムアルデヒドを吸着します。そのため、家族の健康に配慮した家づくりを検討している方から人気の壁材です。

耐火性能

漆喰は、建築基準法でも不燃材料と認定されている素材です。火災が起きた場合も燃え移りにくいため防火対策にも向いています。

防火性能があるビニールクロスも販売されていますが、化学物質で作られているため、燃えた場合は有毒ガスを発します。しかし、自然素材の漆喰であれば、有毒ガスの心配もありません。

抗菌性能

漆喰はpHが高く強アルカリ性のため、病気の原因となるカビや細菌、ウイルスまで分解する性能があります。浄化作用もあるため、天然の空気清浄機みたいな役割を果たすのです。コロナウイルスの影響を受けて、抗菌性能がある漆喰は再注目され始めています。

省エネ性能

施工時に水を使用する漆喰は乾燥していき、炭酸カルシウムが結晶化します。光を反射するので、照明器具の明るさを控えめに設定することで、省エネにもつなげられるのです。総電力量の実験結果によると、通常の電力使用量の約16%の削減に成功したと報告が上がっています。

耐久性能

漆喰は、伝統のある日本の城壁にも使用されている塗材で、耐久年数は100年とも言われています。ビニールクロスと比較すると約10倍近くの耐久性があるのです。定期的にメンテナンスする必要もないため、コスパも良いです。

意匠性能

漆喰の仕上げ方はさまざまです。フラットな壁だけではなく、コテ模様仕上げもできます。また、漆喰にさまざまな素材を混ぜることで、施主様オリジナルの壁を作り上げることもできます。

メンテナンス性能

漆喰が汚れてしまった場合は、消しゴムで削るだけで簡単に汚れを落とすことができます。また、カッターナイフで汚れを削り落とすこともできます。汚れが気になる箇所を上から塗ることもできるので、メンテナンス性が高いです。

無添加住宅の漆喰に関して良くある質問

実際に、無添加住宅を検討している方は、どのようなことを気にしているのか興味がある方もいるでしょう。ここえは、無添加住宅の漆喰に関して良くある質問をご紹介します。

Q.漆喰と珪藻土は違いますか?

漆喰は消石灰を主原料としており、珪藻土は藻類の珪藻が主原料の塗料です。珪藻土は、自ら固まることができないので、固める材料を混ぜる必要があります。

 

そのため、珪藻土の壁はポロポロと剥がれてくることもあるのです。また、水に弱いので水回り設備などに使用するのは控えましょう。しかし、漆喰であれば、このような心配はありません。耐久性を好む方は、漆喰がおすすめです。

Q.漆喰壁は湿度が高くても結露しませんか?

漆喰は多孔質の素材であるため、優れた調湿・放湿性があります。空気の湿度を適度に調整することができるので結露を防止し、建物の耐久性を維持します。

 

日本建築総合試験所の研究結果でも優れた調湿効果が発揮することが判明していますが、過度の加湿・暖房を行うと結露を起こす可能性もあるので注意してください。

Q.自分でDIYをして塗りなおすことはできますか?

自分たちで漆喰塗りを行う漆喰DIYが話題になり浸透してきました。従来までは、漆喰を購入して水を入れて、高速撹拌機で練り上げる必要がありましたが、近頃はペースト状になっている漆喰製品も販売されています。

 

このような製品を使用すれば、部屋を汚すことなくDIY初心者でも塗りなおすことはできるでしょう。しかし、不安を感じた場合は、業者に相談をしてみてください。

まとめ

この記事では、無添加住宅で使用されている漆喰の魅力について解説しました。他の壁材と比較すると多孔質の表面で、調湿性能や吸着性能に優れています。

 

また、病気の原因となるカビや細菌、ウイルスまで分解する性能があります。浄化作用もあるため、天然の空気清浄機みたいな役割を果たすとして、再注目を集めている塗材なのです。

 

新型コロナウイルスの影響を受けて、ウイルスを懸念する方が増えましたが、ぜひ、家族の健康を考えた家づくりをするのであれば漆喰を選んでみてください。

 

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