秋の夜長に……ほっこり心があたたまる物語3選
秋といえば……。
食欲、スポーツ、読書の秋。たまには、忙しない毎日に休息タイムをあげませんか?
静かな秋の夜におすすめのほっこりした物語を3つ、ご紹介します。
1. ツバキ文具店 | 著:小川糸(幻冬舎)
舞台は鎌倉。山と海と町が、ほどよくまじりあう歴史ある土地で、文房具屋を営みながら「代筆屋」を請け負う女性・鳩子(はとこ)の物語です。
ちょっとクセのあるお客さんとのやり取りは、胸がきゅんと切なくなる、でもぽかぽかと心があたたかくなる、そんなストーリーが繰り返されます。
人々のやさしさに触れて、頑なだった鳩子の心がやわらかく開いていく様子は、読者にも明かりが灯るようなほっこりした気持ちをもたらしてくれるでしょう。
実際に鎌倉にあるお店が舞台になっているので、もし旅をする機会があるなら訪れてみてはいかがですか?
▼幻冬舎
https://www.gentosha.co.jp/book/b11835.html
▼NHKでドラマ化された「ツバキ文具店」もよろしければご覧くださいね。
2. かもめ食堂|著:群ようこ(幻冬舎)
フィンランド・ヘルシンキに「かもめ食堂」を開いたサチエを中心に、小さな事件が起こります。地元の人や旅人とともに過ごし、日々の小さな幸せとスパイスを楽しみながら、暮らしを丁寧に楽しむストーリー。
映画化され、多くの人に愛された物語「かもめ食堂」はすでにご存知の方も多いかもしれません。
忙しく生きることは充実した日々でもあり、けして悪いことではありません。でもどこか心にぽっかりと穴があいてしまうような、そんな孤独感や寂寥感が生まれることもありますよね。
そんな人に寄り添い、肩の力を軽くしてくれるような物語です。豊な暮らしとはどんなものなのか、自分の毎日を振り返って考えてみたくなります。
▼幻冬舎
https://www.gentosha.co.jp/book/b1196.html
3.西の魔女が死んだ|著:梨木香歩(新潮社)
こちらも映画化された物語として、知っている方がいるかもしれません。
不登校気味の少女マイが、ひと夏をイギリス人の祖母の家で過ごし、自信を取り戻していく物語。魔女と呼ばれた祖母と暮らす日々は都会生活で見失ったかのように見える、豊かさを心とからだで感じられるもの。
一癖ある登場人物との奇妙なやり取りもまた、マイを大きく成長させる出来事です。自然のなかで過ごす祖母との「魔女修行」の日々。カギとなるのは「自分で決めること」でした。
大人になっても忘れずに大切にしていたいことを、思い出させてくれる物語です
。
▼新潮社
https://www.shinchosha.co.jp/book/125332/
まとめ
朝晩涼しくなると、静かに本を読みたくなりませんか?
夏にたまった疲れを癒すためにも、時にはテレビやインターネットから離れて、静かに音楽を聴きながら読書を楽しんでみてはいかがでしょうか。
今日ご紹介した3冊が、みなさまの心をほっこり温めてくれますように。