【防災対策】ハザードマップの役割。今すぐ手に入れて!
3回にわたりお届けしている防災に関わるお話。
第1回「備蓄品」、第2回「非常用持ち出しバッグ」でしたが、第3回目の今日は「ハザードマップ」についてお伝えします。
みなさんはハザードマップをご存知でしょうか?すでに持っている方も、まだ手元にない方も、改めて最新の情報にブラッシュアップして、避難経路を再確認しましょう。
1. ハザードマップとは?
ハザードマップは、「自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図」とされています。出典:国土地理院
洪水や地震での土砂災害などが起こりやすい場所や、過去に発生したエリアを示しています。避難ルートの確認だけでなく、現在の住まいが巻き込まれる可能性をチェックすることで、事前に対策をとることができます。
2. どこで手に入れられるの?
ではハザードマップは、どこで手に入れられるのでしょうか。
市役所や町役場など、自治体で配布されています。折りたためるマップだけでなく、冊子になっている広範囲のものもあります。
またインターネット上でも、各地のハザードマップを見ることができます。
国土交通省が提供している「ハザードマップポータルサイト」では、洪水・土砂災害・高潮・津波などだけでなく、道路防災情報も載っているので交通規制のチェックも可能です。地域名や画面上の地図からも調べたいエリアを見つけることができ、分かりやすい特徴があります。
▼国土交通省
▼NHK
3. 気を付けたいこと
ハザードマップを入手したあとには、以下の点に気を付けてください。
(1)定期的に新しいものに差し替える
災害情報は常に更新されています。手に入れた情報が古いと、安全だと思っていた道が封鎖されているということもあります。
(2)必ず紙に出力したものも用意する
インターネット上の情報やアプリは自動的に更新されて、いつも新しい情報を確認できます。しかし、実際に災害が発生したときには通信障害が起こることが想定されます。いざという時に使えないと危険です。必ず、紙に出力されたものも用意しておきましょう。
(3)玄関付近に置いておく
ハザードマップを非常用持ち出しバッグの中に入れている人もいるでしょう。めったに使うものではないため、どこにしまったか忘れてしまうこともあります。玄関付近に置いておけば、いざという時もさっと持ち出せるでしょう。
まとめ
全3回にわたり、防災に関することをお伝えしてきました。
9月1日は「防災の日」です。またその日を含む1週間は防災週間として、各地で避難訓練などが行われます。必要だと感じていても、なかなか重い腰があがらない人も多いのが防災準備です。「いつか」は明日かもしれません。
お住まいエリアの自治体で、どのような活動がされているかをチェックするだけでも大きな一歩です。
できることから今すぐはじめましょう!