なぜ無添加住宅は地震に強いのか
地震大国、日本。複数のプレートが交わる地点にある日本。地震発生率は世界4位だそうです。
オノブンの家がある宮城県は、過去10年の地震発生回数が日本で3番目(※出典:震度データベース検索より算出|気象庁)に多い、との結果からも分かるように地震が多い地域でもあります。つい先日、2022年3月16日にも震度6を超える地震が発生したばかりです。会社の事務所内はガラスが割れたり、物が落ちて散乱したり、棚が倒れたりと被害が出たものの、会社から数分の距離にある無添加住宅モデルハウスはグラスが一つ割れたくらいで大きな被害はありませんでした。これまでに施工したお宅へ被害の確認へお伺いしましたが、どのお宅も被害がなかったので【無添加住宅は地震に強い家】だと再認識しました。
なぜ、無添加住宅は地震に強いのでしょうか。
1.耐震、制震装置ブレースリー
無添加住宅 オノブンの家では、ブレ―スリーを使用しています。
耐久性・耐食性に優れるアルミ製のため、性能の保持に自信がある商品です
2.接着剤に米のりを使用
無添加住宅は化学接着剤を使用していません。化学接着剤の寿命は約30年と言われています。耐震強度は年数が経てばどうなるか想像がつきますよね。現代の住宅で使われている接着剤をご存じでしょうか。プラスチックをシンナーなどで溶かしたものが一般的に使われています。この接着剤を使って木を貼るとシンナーなどが揮発するため、元のプラスチックに戻る仕組みになっています。湿度により膨張収縮を繰り返す木の性質上、当然接着部分は分離しはがれてきます。それと同時に、耐久性の低いプラスチックが劣化し、合板などはボロボロになってしまうのです。接着剤の劣化が、日本の住宅寿命が30年といわれる理由のひとつなのです。
無添加住宅は接着剤として“米のり”を使用しています。
「化学合成接着剤などに比べて、ちょっとした衝撃ですぐにはがれてしまうのでは?」と思っている方もいると思いますが、米のりは木材との相性が良いのです。木材は湿度が高いときには膨張し、逆に低いときには収縮する性質を持っているのですが、お米のでんぷんと木のセルロースは化学式(C6H10O5)が同じです。つまり、同じように伸び縮みしてくれるので、接着面がはがれにくくなるのです。お米は熱によってα化(高分子化)し、固まるとセルロース、つまり木と同じようなものに変化します。このα化した米のりの寿命は長く、100年以上もつとも言われているのです。また体に悪いものは一切含まれず、接着剤としての寿命も非常に長い米のりです。
3.基礎パッキンは石で出来ている
基礎と土台柱の間には、無添加オリジナル「石パッキン」を使用しています。一般的には、基礎パッキンといって硬質ゴム・樹脂の素材でつくられているものですが、やはりゴムや樹脂は劣化しやすく、耐久性には限界があります。無添加住宅では経年変化の少ない自然石(御影石)を使っています。石パッキンを使用することで耐久性も安心です。
4.石屋根は落ちない!?
無添加住宅の石屋根は、石を独自の工法で葺く「クールーフ」工法(特許取得)です。広い面積の石を独自の引っ掛け工法で葺くので重ねしろが少ないため、現在普及している瓦に比べて約30%も軽く葺く事ができます。そのため屋根が重くならないので、地震時の揺れなどに対しても構造躯体に負担がかかりません。東日本大震災の際も石屋根が落ちたり、割れたという報告はありません。
まとめ
日本に住んでいる以上、地震と付き合っていかなければなりません。無添加住宅がいかに地震に強いか。今回の大きな地震で身をもって感じました。地震から身を守ってくれる頑丈な家にはきちんとした理由があります。見えない部分にも、ちゃんと秘密があります。今回のブログをぜひ家づくりの際の参考にしてみてください。